昨日は慶応大学日吉校舎で何時ものセミナーがあり、私にレポートする機会がありましたので午後2時半の開始に向けてパソコンを背負って出かけました。
キャンパスの銀杏並木の黄葉は未だ7分と云ったたところでした。
叔母さんが落ち葉を掃き集めていましたが。銀杏の落ち葉掃除は良い天気でも厄介なモノまして濡れ落ち葉はアスファルトにへばりついて掃除は一層大変です。竹箒で掃かれても舗道にへばりついている落ち葉を見ていると、我が身に思いつまされます。
慶応大学日吉キャンパスの秋景(11月19日)
並木道に散った銀杏を掃く叔母さん濡れ落ち葉は竹箒ではビクともしないので熊手で掻き集めていました。
叔母さんに訊けば「今年は既に銀杏の実は終わってしまった」そうです。
今年は実が小さかったそうで。屹度ブナの実も銀杏の実も夏の天候不順が響いたのでしょう。
セミナーの状況パワーポイントでレポートしているのが筆者です。私の仲間応援団が集まって聞いてくれましたテーマは「東大寺に観る勧進の系譜」でした。その骨子は8月頃にこのブログにアップしました。 16人も集まってくれて私のレポートに耳を傾けて下さいました。
セミナー終了後は先輩のご手配を得て普通部教員食堂で会食会を催せました。
その席での話題でした。
職員食堂での会食会の風景流石にビールは全銘柄が揃っていました。慶応ワインとか慶応ビールを発売すれば銘柄を取りそろえる必要も無くなるのでしょうが・・・・・。応じてくれそうなのは札幌/恵比須ビール位でしょうが・・・。黒ビールを売り出すのにはラベルさえ稲穂やペンに換えれば済むのですから容易い事です・・・。
食事はタップリで話題もいろいろでした。
本来なら19日は三田祭で三田の山はミス慶応で華やいでいたでしょうに。叔父さん叔母さんは職員食堂で嘆き、最後は「若き血」を唄って解散しました。塾長は学生を嘆きОBは塾長の判断の不公平不公正を口にしました。
年寄りの話は良く飛ぶもので、今夏現役学生が引き起こした事件と大学当局の対応について話題になりました。
「私達が学生の頃の公告研究会は硬派であった。あのサークルがこんな不祥事を引き起こすことはまず考えられない。当局も広告研究会を解散させただけで幕引きを図ることは間違いである。あの頃の広告研究会の学生は電通にも入社していた」
電通の新入社員の自殺は大きな問題になりました。エリート企業の社員のストレスが悲劇を引き起こしたもので、息子世代の悲劇だけに他人事には思えませんでした。写真はNHKの「お早う日本」
そんな話題から話題は現役学生から今集中批難されている電通に移りました。
”家の息子も電通に勤務しているが、アポイントを4時と云えば普通人は午後4時を想うが電通では午前4時もありうるので確認が必要だというのです。
三共のPRロゴ「24時間戦えますか」地で行く勤務形態だというのです。
偶々厚労省が電通「働き易い職場」と云う事で過去3回も表彰していましたので。迅速に捜査に入り労基法違反等のエビデンスを掴んだようです。早く処分を発表しないと今年の流行語になってしまう事でしょう。
問題は過労死の問題であり。電通は女子社員の働き甲斐のある職場(待遇/昇進や給与)であるものの勤務時間がハードで新卒女子には折れ易い職場だという事です。私の小学校のライバルは麻布東大大蔵と超エリートコースを歩みながら昭和50年ごろ大蔵省の窓から飛び降り自殺して亡くなりました。過労死であって働き過ぎそして周囲が皆優秀だったのでした。
更に電通社員のアイディアが無ければオリンピックの催しも「日本はアイディア不足」と評価されてしまう事でしょう。世論は電通虐めに走って”電通をオリンピックから外せ”言っているようですが。それは間違いです。電通のような企業が無い限り日本は国際競争力を無くしてしまいます。マーケッティング戦略を練る企業不在では商品開発も販促もエンジンがかからなくなってしまいます。
これは歌麿の青楼3美人図これは花魁が手紙をしたためている図ですが。筆者はこんな図をカレンダーにしようとして優秀な電通社員に助けられた事がありました。電通社員のストレスは大きなものがあります。一つ間違えれば会社にもクライアントにも損害をかけてしまいます。 私は銀行員時代パンフレットを作成していました。夏にはカレンダーを作りました。在る時1枚もののカレンダーを作る事になりました。電通から不織布を使ったカレンダーの提案がありました。
私は自分の趣味から「歌麿の美人画」を選択しました。念の為と思って全体の構想が固まった処で部長にラフを観て貰いました。すると見る見る部長の表情が曇ってしまいました。
部長は花魁の手にしているモノを指指しました。私には単なる和紙に見えたのでしたが、その和紙は手紙を書く和紙では無くて現代版のティッシュだと指摘されました、そして広告代理店を確認されました。電通が槍玉に上がりました。私はそれ以前も商品パンフレットの誤字脱字を校正段階で見逃して減点評価を受けていましたから
”仕事は迅速でも詰が甘い”評価が定着してしまう気配でした。その時電通の連絡局の部長が来られて平謝りしてくれました。以来私は電通とは凄い企業だと思い敬意を抱来ましたが。怖い職場だと思いました。
慶応や東大のお嬢様が満足に働けるような処では無いのです。
東大を卒業した自慢の娘さんが自殺してしまったご両親の悔悟の想いは深いモノが在る事でしょう。
処で今日の話題の中核は日本職場風土の問題ではありません。
私が恩義に思って来た電通の名誉挽回策です。
それはノー残業ではありません。
社員目線で「流石電通」日本の社会問題をそんな策で解決しようというのか!
そんな対策です
【電通は採用に際して第二種奨学金は代位弁済します】
私が就職する頃は支度金が支給されました。
7万円が支度金として渡されて私は母と兄嫁に付き添ってもらい横浜高島屋に向かいました。あの頃イージーオーダーの背広が5~6万円で革靴等も揃えるにはまず適当な資金だったのでした。支度金でピッカピカの新社会人が出来たのでした。スポーツ新聞ではドラフトされた野球選手が一時金1.2億円出来高払い5千万で本給1千万円等と華々しく報道されています。
私が入社した時の研修会での人事部長の挨拶は「君の採用で銀行は2億円を投資した。しっかり働いて欲しい」そんな話をされました。2億円と派当時の給与規定で定年迄銀行で働いた時の生涯賃金の意味だったのでしょう。多分今も企業は採用に際して思い切った投資をする気概で居る事でしょう。
奨学金には貰いっ放しのモノよりも貸与型が多いのです。優秀な人材を確保する為ならその教育借金は代弁するくらいの太っ腹が電通なら在っても良さそうなモノです。電通が始めれば経団連も動く事でしょう。出典/東京新聞
だったら採用に際し学生の負っていた奨学金と云った名の負債を肩代わりします・・・・。発表する事は容易い事でしょう。弱小資本で経営も不安定な球団が1億円も投資できるのであれば、電通はそんな事容易なことでしょう。電通のメリットは幾つも挙げられます。
1、今のブラック企業といったイメージが消えて社会のニーズを解決する青空のような企業と云った明るいイメージに変わる。
2、優秀な社員の採用が可能になる。
3、採用された社員の帰属意識も増す。
その詰の甘さがどれもこれも電通の責任とされてしまって代理店の仕事が大変である事は痛感していました結局カレンダーの歌麿事件は電通の非常識と云う事で済まされました。
私のような出来の悪いクライアントと製作スタッフの間に挟まって電通社員の仕事は大変なのでした。
大學を卒業したばかりの女子社員には荷が重い事は十分に想像できます。さ足ました
偶々御子息が電通に勤務されていた事も在り、電通に勤めていた仲間が先年亡くなった事も在って”電通の職場倫理に”に話題が転じました。
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