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カイツブリ、目出度く巣立ち・・・・

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金井遊水池には度々出かけています。
水鳥の観察が楽しいからです。
前回カイツブリが二羽孵化して、親にくっ付いている状況を報告しました。
その後も楽しみながら観察を続けています。
 
イメージ 8
(カイツブリは葦原での子育て中)
 
レンズを通して見ると、カイツブリの親の目付きは鋭いものがあります。
カルガモなど鴨や鴈の仲間は穏やかな顔つきです。
カイツブリは肉食の水鳥ですから、その表情が鷺や鵜と同じように「ハンターの顔つき」なのでしょう。
でも、小さいから、天敵の蛇、カラス、川鵜などから身を守り、卵を守り、子育てするのは難儀な事でしょう。
私の観察したカイツブリは二羽しか子育てしていませんでした。
カルガモは7,8羽も一度に子育てしているのに。
 
カルガモの巣は葦原にあります。
葦や蒲の枯葉を組んで浮き巣を作ります。
其処に卵を産んで、抱卵します。
昨年は、私達の観察する目の前で青大将が出現、巣を襲いました。
カイツブリの夫婦は激しく抵抗、でも、多くの命を呑まれてしまいました。
その後、また卵を産んで、抱卵、孵化しました。
多分、カルガモ3~3個の卵を産んで、育てるのでしょう。
事故がおきて卵を失ったら、また排卵する能力があるのでしょう。
 
母親(多分)が浮き巣で休んでいます。
時々、子供が翼の間から小さな顔を覗かせます。
キョロキョロ見回してから、また翼の中に隠れてしまいます。
イメージ 3
                             (浮き巣で・・・・翼の中に子が二羽隠れています)
 
父親が帰ってきました。
「ご馳走を届けたぞ!」とでも言ったのでしょうか?
翼の間から、子供が一羽飛び出しました。
父親が嘴に摘んだご馳走を差し出して、息子に咥えさせます。
大きな、白い、甲殻類のようです。
多分大きなザリガニが脱皮中に捕獲されたのでしょう。
イメージ 4
 (子供呼び出した父親)
 
ザリガニは脱皮中で殻こそ柔らくても、シッカリしていて中々喰いちぎれません。
まして、息子には大きすぎて鵜呑みも出来ません。
そのうちにもう一羽の娘が翼から登場です。
「私にも頂戴!」
兄さんに迫ります。
兄妹でザリガニのお食事をキャッチボールです。
父親は時々、食事を公平にするよう世話を焼いています。
母親は腰をうかせて、
「今度は私がハンティングに出かけるわ!」
そんな素振りです。
イメージ 5
 (ザリガニを子に与えようとしている父親、見守る母親。未だ翼の中にもう一羽隠れています)
 
それから、暫くしました。
遊水池の真ん中辺りでカイツブリの鳴き声が響いてきます。
「キュルル・キュルル・キュルル・・・・・・」
甲高い鳴き声が葦原に響き渡ります。
「ああ、もう巣立ったんだな・・・・・」思いました。
観察し始めて、もう1ヶ月になるでしょうか?
念のため、浮き巣を確認してみました。
イメージ 6
                (兄妹でお食事中、お母さんはヤレヤレ、腰をうかせて子育てを父親と交代します)
 
浮き巣の上には巨大な牛蛙が、デン、座っています。
カイツブリのお母さんより一回り大きそうにも見えます。
体重は数倍重たいのでしょう。
浮き巣は沈みそうです。
牛蛙は余程気に入ったお座布団だったのでしょう。
浮き巣に乗っかって、辺りを睥睨し、「グェー・グェー」唸っています。
 
イメージ 1
                (用を終えた浮き巣を占拠した牛蛙。重たいので浮き巣が沈みそう・・・で)
 
再び、カイツブリを望遠レンズで覗いてみました。
二組の親子がいます。
一組は親子4羽、コッチが私が観察してきた家族でしょう。
もう一組は子供が三羽、親子5羽の家族です。
池の向こう、葦原の根元あたりを基地にして、羽ばたきの訓練中です。
親は勢いをつけて滑空して見せます。
その度に水面が砕けて、白く光ります。
子供は「置いて行かないで」
親を追いかけて泳いでゆきます。
イメージ 2
 
此処のカイツブリは留鳥です。
長くは飛ぶ必要が無いのかもしれませんが、我が身を守るためには飛べなければなりません。
自分でハンティングする、危険が迫れば飛んで逃げる、この二つは子供達の必須科目なのでしょう。
 
小さくても、シッカリ者の「カイツブリ夫婦」の子育ても終盤戦のようです。
イメージ 7
 
 
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