1月30日は横浜で20度を超す温かさでした。庭の白梅も散り始めました。表の通路を歩けばミミズが出ています。多分我が家の落ち葉が雨水枡に落ちて腐ってしまい。そこで育ったミミズが春が来た思って、アスファルトに出て来たのでしょう。大寒を過ぎれば2月3日が節分で2月5日が立春です。2月4日は72候では「東風解凍/はるかぜ氷をとく)」と案内されています。屹度排水溝の中は温かいのでミミズ君の格好の越冬場で、30日の暖かさに誘われて出て来たのでしょう。でも油断は大敵、暖かい日は長続きしないばかりか天敵のカラスが直ぐ近くに居るのだから。「慌てないでユックリ排水溝で休んでから出て来なさいよ。」啓蟄には未だ2週間も早いし、まだ「雨水」にもなっていないのだから、思いながら瀕死のミミズを見下ろしました観れば。ミミズの先にはトイレットペーパーが転がっているではありませんか?訊けば「昨日古新聞を出しておいたので、回収屋さんが置いて行ったモノが昨夜の風で坂を下り落ちたものでしょう。
これは我が家の前の道路で動かなくなったミミズ君です、温かくて排水溝の中から出て来たのでしょう、でも直ぐに寒さが戻るし餓えたカラスがいるから早く排水溝に戻った方が良いですよ。
道路の、向かい側には古新聞の回収御礼に置いていったトイレットペーパーが転がっていました。
処で、昔祖母に云われました。「ミミズにオシッコをかけると、おチンチンが腫れてしまうよ」
ミミズは変温動物ですから体温は地温と同じなのでしょう。其処に37度もある少年のオシッコヲ浴びたらミミズ君は大火傷を負ってしまいます。悪戯盛りの私は、畑でミミズを見つけると試にオシッコをかけてみました。”嫌だよ”ミミズは体を捻って苦しみましたが、祖母の云うようにおチンチンは腫れませんでした。
ですからあれは迷信というか何かの呪術の遺産かも知れません。
そこで布団で横になってユックリ考えてみました。
第一に思いつくのはおチンチンは両手を添えて真っ直ぐにオシッコをします。
オシッコをミミズに浴びせるには先をミミズに向けなければなりません。
これは浜松町駅の小便小僧です。何故浜松町駅に小便小僧が置かれているのか訳は知りませんが、ブラッセルの小便小僧は両手をおチンチンに添えているのに日本は左手だけです。何故か?屹度日本では右手は清潔にして不浄なモノは左手を使うからそんな違いが出たのでしょう。(これは私が咄嗟に考え付いたもので信憑市内でください。
慎重にオシッコヲしないと、ズボンを濡らしてしまいます。加えて手は汚れているので(少年の手は汚れているのが通常です)雑菌がおチンチンに汚染されてしまう危険があります。祖母は「おしっこをする時は真面目にオシッコをしなさいと教えたかったのでしょう。
これは川崎民家園園にある東北民家の外便所此処で用を足さなくてはならないのですから集中してオシッコをしなくてはなりません。おしっこでミミズを苛めるのはタブーです。
道元禅師の「只管打坐/}はひたすら座禅に励みなさいと云うだけでなく、食事の時は食事に集中し、おしっこの時はおしっこに集中しなさい。そんな教えなのかもしれません。
ミミズ君は昨年落ち葉を腐葉土に変えます、土壌を造る役を担っている生物です。動物も植物も同化と還元を繰り返します。還元する時汚くしておけば腐敗しますが。綺麗にすれば醗酵します。腐敗させず醗酵させる分かれ目に居る動物がミミズ君です。地球環境の為には欠かせない存在です。
そんな生物を粗雑にするなと云った教訓が祖母の戒めだったのでしょう。
「ミミズにオシッコを掛けるとおチンチンが膨れる」。
これは落ち葉を掻き集めて庭の隅に置いて作った腐葉土です。時々ワイフが糠を播きます。こうして出来た腐葉土は醗酵しますから温かです。中にはミミズや甲虫の幼虫が育っています。ミミズの棲む畑は野菜が育つ所以です。我家では毎年腐葉土は自家製造して。草花の性質によって鹿沼土や草木灰や川砂等で補正します。唯一欠点は雑草の種が混じっている事です。
試に漢方薬でミミズを調べてみました。すると爪の病気(はひょう疽)の他に「地竜(ジリュウ)」とも呼ばれ利尿剤になるのだそうです。おチンチンが腫れるかどうかは別にしてオシッコには縁が深い動物のようです。
更に次の様な説明がありました。ミミズには目が無いし呼吸器も皮膚だけなので。長く水に浸かっていると呼吸不足になるので地表に出て来るのだそうです。ミミズがアスファルトの上に出て来るのは自殺行為ですが。それは呼吸する目的で致し方なさそうです。。でももうじきミミズ君の好きな季節が来ますからあと2週間落ち葉の布団に包ってヌクヌクして居なさいよ。