昨日(7月12日)一寸したトラブルを引き起こしてしまいました。8月末、二百十日の頃に越中小原(八尾町)に風の盆をを皆で観に行きます。ある伝手で八尾町の町屋を借り切って見物し、会食する予定です。日本の芸能は林屋辰三郎氏の研究成果に依れば、神社の巫女もお寺の比丘尼も「総て聖と俗の狭間で生きた果実」として発達したもので、ルイス・フロイスは「日本の巫女や比丘尼は修道院にいる売春窟の様なモノだ、」と喝破しています。「小原風の盆」は「輪踊り」と「小原節」から成り立っています。小原節と云えば鹿児島の霧島山の麓が源流ですが、天草に渡って「ハイヤ節」となり、北前船と共に海路を渡って「佐渡おけさ」になったと云われています。
先日読んだ「最後の瞽女・小林ハル昭和54年人間国宝 (集英社文庫)」によると小林さんは生まれつきの盲目で、同地では盲目の男の子は按摩に女子は瞽女になるために教育されたそうです。小林さんは5歳にしての修行に出され三条長岡更に越後高田の経て小原に至ります。豪農の屋敷を巡って先祖を供養し説教節を歌い、小作人を集めて宴では踊って唄いました。でも体が小さいので三味線が持ち運びし難く伴奏楽器を胡弓にします。そんな訳ですから私達が知っている「小原風の盆」は歴史は意外と浅いのです。
そして、何よりも小原(八尾)が立山の麓に在るといった立地が「風の盆」を育んだキーだと確信しているのです。
西洋社会では天国は天空の彼方に在って地獄は大地の底に在ると思われてきましたが、日本では死後の世界は山上に在ると信じて来ました。だから今月の福岡大分の水害も山上(英英彦山)から災いが麓の住人を地獄に誘ったと思うのでした。
立山を源流とする九頭竜川も時に大暴れしますし、人災でしたがイタイイタイ病も引き起こしました。
そんな旅行のプランもあるので立山曼荼羅をこの機会に勉強しておこうと思って。立山博物館館長さんの「立山曼荼羅の絵解きを読んでおこうと思って戸塚図書館に予約を入れておきました。横浜中の市立図書館をネットで結んで別の図書館に在る蔵書も戸塚図書館で貸出返却が出来るのです。
7月5日に貸し出し申請をしておいたところ7月14日までに受け取りに来るようにメイルが入りました。そこで昨日大汗を拭き拭き戸塚図書館に受け取りに出かけました。
ところが”当該書物はありません、貴方の来るのが遅いので他の人に貸し出してしまいました”言われてしまい。私は日照りの中引き返しました。家に戻ってパソコンを確認すれば私の記憶違いではありません、明らかに14日までに受け取りに来るように指示されています。で、システムが悪いと思って訂正して貰おうとメールを印刷して「私はそんなに惚けて居ません」電話をしながら気付きました。私は自分の図書カードでは無くてワイフのカード番号で貸出申請をしていたのです。と云うのは市図書館では最大6冊までの貸し出しが上限(県は10冊なのですが)なので、私は自分自身のカードとワイフのカード二枚を使用しているのです。
電話口で怒ろうとした私でしたが瞬間に自らの非に気付きました事情を説明「また明日窺がうので取っておいて下さい。」お願いしました。