大リーグで日本人選手が活躍しています。野球は観戦していて楽しいのは「高校野球」でも、アスリート同士のぶつかり遭いを視る迫力は大リーグです。
高校野球が面白く人気が高いのは高校生の全力プレーと「礼」を重んじる武道の精神が見える事です。日本人はスポーツを神に奉げるモノとしてきましたから、礼を重視して来たのです。名門膳所高校は大敗でしたが、文武両道の爽やかさは坊主頭のようでした。
大相撲春場所は連日満員御礼の垂れ幕が出て、遠藤など人気力士の活躍がありましたが、貴公俊関の暴力事件で改めて日馬富士事件のあと味の悪さが想い出されました。
大リーグで感心するのは人種差別が無い事です。日本人選手もその「公平・公正・正義(ルール)」な大リーグの運営の恩恵に浴しています。私は先日千秋楽を迎えた大相撲が何時の日にか大リーグの様に世界中のスポーツファンの声援を浴びる日が来ることを願っています。初場所は栃の心(ジョージア)が春場所は「鶴竜」が優勝したのは大相撲が既に国際化している事の現れでした。「公平・公正・正義(ルール)」が世界のスタンダードであると確信しています。相撲が柔道と同じように世界のスポーツに成熟する為には世界のスタンダードに適う様に変革しなくてはなりません。何時までも島国根性から抜け切れないのでは、大リーグのようにはなれません。世界のスタンダードに順じた上で日本固有の武道の基本である「礼の精神」を重んじなくてはなりません。
これは貴公俊(兄)貴源治(弟)が看板を捧げ持った写真です。この時は貴公俊(兄)も自覚が在ったでしょうが、師匠の「角界の暴力を追放する」と云う主張に反してしまいました。貴乃花親方は青年の将来性を重んじてメンツを捨てて平謝りしました。
ところで、春場所が無事に終えた途端にまた不祥事が発覚しました。「貴乃花部屋」の看板力士は『貴公俊と貴源治』の双子の兄弟です十両の貴公俊が付け人に暴行を働いたというのです。
流石に貴公俊は引退を親方に申し出たのですが、貴乃花親方は貴公俊を慰留しました。此処までは人情もあるし、有為の青年の一生を考えれば人倫に沿った行動です。問題になるのは、相撲協会が「貴公俊と貴乃花親方に如何なる処分を下すか?」が次なる問題です。今のところ貴乃花親方の処分は2階級降格、という事で貴公俊の処分は暫く出場停止程度で済ませる気配です。そんな処分で世界の世論が納得させられるのか?大いに疑問です。少なくともモンゴールの人達は納得しないでしょう。相撲協会が大相撲をメジャーリーグの様な評価を得たいと思えば貴公俊も貴乃花も日馬富士と同じ処分にすべきです。
日馬富士は日本人力士以上に日本人の気質を有した力士でした。だから「礼を失した。貴ノ岩に怒ったのだと思います。
さもなくば、日馬富士に再度土俵に上るチャンスを与えるべきです。横綱から、大関に降格させても良いでしょう。同じ暴力でも、横綱が故郷の若者に「礼」を教える為に拳を握ったのと、付け人が時間を間違えたミスに怒ったのでは、質が違います。司法関係者に訊けば、日馬富士より貴公俊の罪状は重い事になるでしょう。
この際に日馬富士の後援会の諸氏は「日馬富士」にもう一度チャンスを!」署名集めをして相撲協会やスポーツ大臣に提出して、再考を促しては如何でしょうか?私なら「いの一番」に署名します。日馬富士は最初の外国人親方になれる器だと確信しているのです。
「外国人が日本で一度失敗したら命取りと」云った事実は考え直さなくてはなりません。「外国人も日本に長く住めばチャンスを日本人と同じように与えて然るべきです。「朝青竜の振る舞いを横綱に相応しくないと批判」し、日馬富士が暴力行為を働いたから、引退させ同じ行為を日本人力士が行うと酌量すると云った、身贔屓は世界に通用しません。相撲協会は名誉を失った日馬富士に対し「礼を尽くす」べきです。