横浜は朝から雨が雪に変わりました。
天気予報では今日から週末まで天気が崩れたままだそうです。
雪景色が見られるかも知れないな・・・・、期待が膨らみます。
先週でクンチョ・ワゴン(韓国歴史ドラマ)が終わりました。
4世紀中頃、百済の王様のドラマでした。
その戦場で、囲碁をする場面がありました。
海辺や川原の白・黒の小石を使っていました。
”成る程な!”思いました。
日本では碁石は”那智黒と日向ハマグリ”と決まっていますが・・・・、
古代は同じような海辺や川原の小石だったのでしょう。
今日の話題は大磯こゆるぎ浜のさざれ石です。浜辺で暖を取るキジバトの群れ。
毎年5月頃、磯に青鳩が渡って来ます。確か天然記念物だったと思います。
私は大磯の浜辺を思い出しました。
小正月に、ドンドの炎が夜空を焦がした大磯の浜辺です。
浜辺は白、黒の碁石で埋められているのです。
国道1号線を平塚を越え、花水橋をわたると大磯町です。
鰻の「国吉」、西行饅頭の「新杵」、「井上蒲鉾店」と名店が面する交差点があります。
”さざれ石”交差点です。
私はこの辺りの祠に”さざれ石”がご神体として祀られている・・・、思って探した事がありました。
中々見当たらないので、井上蒲鉾店で尋ねました。
”こゆるぎ浜は丸い小石で埋まっているでしょう。あれがさざれ石で国歌に歌われているような大岩がある訳ではありません”
教えて戴きました。
井上蒲鉾店の前「さざれ石交差点」この先鴫立つ庵横を左折すると浜に出られます。
これが国歌の「さざれ石」、沢山の細石の間を炭酸カルシウム等が固めて大きな岩に成長させている姿が 「国歌のさざれ石」だそうです。学術的には「石灰質角礫岩」と呼ぶのだそうです。(写真は東慶寺)
私は、改めてこゆるぎ浜に降りてみました。
さざれ石とは漢字に直せば”細石”でしょう。
小石より小さくて、砂よりは大きな丸い石・・・・、でしょうか?
碁石には最適です。
直径5cmくらいの小石は浜の上に、碁石程度の小石は浜の中程に、砂に近い小石は波打ち際に・・・・、
分かれています。
きっと波がさざれ石を分類して置いて行ったものでしょう。
大波が比較的大きな石を運んで・・・・・、小波は小さな石を浜辺に運んで置き去ったものでしょう。
砂浜のさざれ石、波が大きな石、小さな石分類して砂浜に置いてくれました。
歩けば”ギュッ、ギュッ”と鳴ります。角が丸まってやさしい小石です。
真っ黒い石は伊豆の名石「小松石」でしょう。
伊豆半島を回ってきた黒潮がこの辺りに置き去りしているのでしょう。
小松石は湯河原から積み出されて鎌倉に、江戸に運ばれました。
墓石は大半が小松石で刻まれました。
鎌倉の石屋さんは大半が伊豆の出身者と考えて間違いありません。
墓石から遊郭や宿屋に転向して成功した者も数多く居たようでした。
藤沢宿の小松屋源蔵もそんな一人でした。
(この話題はhttp://blogs.yahoo.co.jp/yunitake2000/44962426.htmlに書きました)
こゆるぎ浜では波が小石を磨いて、分類して、砂に置いてゆきます。
まるで、”さざれ石で遊びなさいな”誘っているように見えます。
白い石は・・・・・、こゆるぎ浜にも転がっています。
花水川も相模川も多くが白い小石が転がっています。
ですから、大磯に来れば白黒、碁石が揃う事になります。
何も高価な那智黒と日向蛤を求めなくても、”こゆるぎのさざれ石”の方が興趣に富んでいるように思われます。
日本武尊は足柄峠を越えて相模の国に入ります。
走水(三浦)から東京湾を越えて安房に入ろうとします。
しかし海が大荒れでした。
妻の弟橘媛命(おとたちばなひめのみこと)は夫に代わって海の神の怒りを鎮る為、海に身を投じます。
東征を終えた日本武尊は帰路に二宮の小山に登り、相模湾から三浦を見詰めます。
足元の浜辺がこゆるぎ浜です。
浜辺に弟橘媛命の櫛が流れ着いていました。
海を見て『ああ我妻よ』と嘆きました。
そして、櫛を山頂に埋めます。
その場所に「吾妻神社」が建てられます。
こゆるぎ浜、沖に霞むんでいるのは伊豆の天城山。
相模湾は小田原辺りから鎌倉逗子に向かって砂が次第に細かくなっています。潮の仕業でしょう。
砂浜に縞模様が描かれているのは、波が小石や砂を分けて置いていったからです。
黒い石が日本武尊なら、白い石は弟橘媛命でありましょう。
黒い石が曽我の十郎なら、白い石は虎御前でしょう。
大磯が男女の伝説が幾つも残っています。
そんな場所で採れたさざれ石なら碁石に最適でしょう。
暮れなずみ、海も夕陽に染まり始めます。釣り人も帰路に着きます。様々な人が浜辺で憩います。
私は、波消しブロックの上に碁盤を刻んでくれたら・・・・・、五目並べで遊べるな・・・・、思います。
勿論、碁石は足元に転がっています。
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