今年の春は寂しい事があります。
我が家の門脇で樹齢30年余りの姫リンゴの樹が枯れてしまったのでした。
昨年までは、毎年沢山の花をつけて、実をならせてくれていました。
枯れ木を切り倒すと、髄に鉛筆程の穴が三つも四つも空いていました。
カミキリムシの幼虫が巣食っていたのでした。
焚き木にして燃やすと、リンゴの香りがしました。
子供達の成長を見守ってくれた・・・・、樹でした。
すっぽり空いた空間が・・・・・、寂しいものです。
我が家の姫リンゴ、枯れてしまいました。髄をカミキリムシに食い千切られたのが原因です。
春も盛りです。
私は、鎌倉材木座の来迎寺に向かいました。
門前に見事なミモザがあって、この季節真っ黄色の花をつけるのです。
一つ一つの花は小さく、丸いので・・・・・、そして緑の葉っぱはとのコントラストが鮮やかです。
ミモザサラダがあります。
レタスの上に裏ごしした卵黄を振りかけたサラダです。
来迎寺のミモザは、丸い樹形で、まるで大きなミモザサラダでした。
私は去年もこのミモザの樹下を楽しみました。
梢の先を見上げると、真っ青な空に二筋の飛行機雲が伸びて行きました。
鎌倉材木座の来迎寺、昨年まではミモザの大樹があって・・・・、本堂は見えませんでした。
昨年の来迎寺山門のミモザの樹
ところが、今年はあのミモザがありません。
どうしたんだろう?
樹のあった処で確認します。
直径50センチほどの切株が残っています。
でも、その髄が20センチほど腐ってしまっています。
でも、髄の周囲の木質部は健康そうで、良い質感なんですが・・・・。
来迎寺山門にあったミモザの切株。
お墓詣りの参詣客に尋ねてみました。
「何故枯れたのですか? 虫が付いたのですか?」
「本当に、お寺のシンボルだったのに・・・、枯れてしまって残念です。虫が付いたようにも見えなかったのですが!」そう、ミモザはアカシアの仲間ですから・・・・、甘い香りがします。
カミキリムシも好物でしょう・・・・。
でも・・・・、カミキリムシにやられた我が家の姫リンゴの・・・、致命傷とは随分違います。
何か・・・、病気にかかったのでしょう。
来迎寺無縁仏の塔。頭上に見事なミモザが覆っていました。
ミモザの樹下は・・・楽しい発見が幾つもありました・・・のに・・・・。二筋の飛行機雲。
樹下には無縁仏が・・・塔のように積み上げられています。
その仏さんたちも・・・・今年はミモザサラダが見えなくて・・・、寂しそうです。
西側には・・・、幼稚園があります。
園児たちも・・・・、庭の先に見上げた…、ミモザサラダが見えなくて・・・・、寂しい事でしょう。
お寺さんにミモザは少しハイカラに過ぎたような気もします。
でも、春を告げる嬉しさは・・・、他の樹を圧倒して見事なものです。
屹度住職が洋行したりして・・・・、この樹がお好きだったのでしょう。
お寺さんも枯れてしまった事が残念だったことでしょう。
新しい・・・・、ミモザが植えられていました。
小さくても精一杯花をつけていました。
往年の景色に戻るには・・・、半世紀はかかるでしょう。
右端、無縁仏塔の脇に新しいミモザが植えられています。往年の姿になるには50年はかかるでしょう。
来迎寺は源頼朝が大恩のあった三浦大介義明の菩提を問貰う為に建てたお寺です。(建久5年/1194年)。
本堂横には義明の五輪の塔があり、本堂裏には三浦一族のお墓があります。写真は義明のご家来衆のお墓で す。ご本尊は(阿弥陀三尊)は運慶作と言い伝えられますが、筆者は未だ拝観した事がありません。
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