5月27日私は伊藤君の南軽井沢の別荘に向かいました。今月初めに久能山に旅して以来のお出かけです。
戸塚駅まではワイフに送ってもらい戸塚駅にホームで親友の富田君に引き継いで貰い横浜線で八王子八王子から軽井沢までは同じ仲間の両角君のくるまで東関道・関越道・長野道を走ります。実はこのコースは2年前にも行ったのでした。伊藤君は一年の過半を軽井沢で過し週末は都心に戻っています。昨年からは別荘近くに農地を借りて野菜造りも精出しているとの事二日前の冷え込みで折角植えた茄子も胡瓜もやられてしまって萎れてしまったようで、「同君から野菜造りは水遣りを朝にした方が良いか夕方の方が良いか訊かれました。
私のアドバイスは一日1回なら夕方は避けた方が良い。やるなら朝でしょう。夏になれば野菜は水が欲しいし一方で水を遣りすぎれば根が蒸れてしまい根腐れを引き起こすので。野菜の表情を見ながら遣りすぎず少なすぎずに適量遣る事でしょう。昆夕方水遣りをすると。根が急激に冷えるので避けた方が良いでしょう。でも此処は朝方露が降りるので風土が朝の水遣りをしているようなもので野菜造りは上手に出来ると思いますよ・・・・・。
翌朝伊藤君は自転車にのって畑に出かけました。小川の水を汲んでやったんだそうです。何れ伊藤君の別荘では手作り野菜を食卓に供されることでしょう。
旧信越線の軽井沢中軽井沢駅が図書館に改造されたのだそうです。伊藤君は図書館に頻繁に出入りして読書三昧のようです。蔵書の多くは寄贈されたもので。別荘族が愛読された書物が多く、特に植物や歴史物が多いようで石仏照会したものも多いようです。伊藤君は読書して実査して私達を導いてくれます。2年前も「軽井沢のマリア観音を確認しようとして4人で軽井沢鳥井原を探し回りました。旧家に訪れて「この近くに在るはずのマリア観音をご存知ありませんか?」訊いて廻りました。
家人は「マリア観音て何ですか?」訊き返されます。
その都度マリア観音を説明しましたが多くが当所に多い馬頭観音だったりして目指したマリア観音は見つかりませんでした。
その年の晩秋伊藤君から便りがありました。草が枯れたのでマリア漢音が見つかった。自分達が探した時は草に埋もれていて見つからなかったものでやっぱり本に書かれていた位置に祀られていたのでした。その時は先輩の滝口夫人から写真も送られてきたのでこのブログにもアップしました。(http://blogs.yahoo.co.jp/yunitake2000/48297194.html)
2年前秋のマリア観音像
私達は前来た場所に又来ました。今日はジェーマンアイリスが道端に咲き誇っています。畑にはひなげしが群れ咲いて居ます。
伊藤君は葱畑の脇を歩いて行きます。ひなげし畑の隅に新しい墓石が並んでいます。この畑の所有者一族の埋め墓なのでしょう。軽井沢は戦前までは両墓制が一般的で畑の脇に遺体を埋めて菩提寺にはお参りする為のお墓を用意しました。横浜の戸塚でも葬式はお寺で行い畑の埋め墓で土葬をしていました。
軽井沢でも最近は火葬が一般化してお寺の参り墓に火葬して骨壺を埋葬するようになったのでしょう。そんな次第でこの埋め墓もいずれは消えてしまう運命にあるのでしょう。埋め墓に一本立派なイチイの樹があります。その下に石仏が一基祀られています。
智拳印を結んだ「 金剛界の大日如来」でありましょう。「マリア観音」の名は『胸の前で、左手を こぶしに握って人さし指だけ立て、それを右手で握る印」がマリア様に祈る姿を想わせたので直感的にマリア観音と名付けたのでしょう。この直感はあながち間違いではなくキリシタンは神「デウス」を大日と訳しました。日本人は一神教に馴染みが無かったのでデウスを大日如来とイメージしたのでした。
ジャーマンアイリスが畑の縁を彩っていました。
雛罌粟畑の向こうに家が建ちましたその手前のイチイの樹の下にポツンとマリア観音が祀られて居、マス向こうの山は離れ山で家は国道『17号線)に面しています。この花は国道に面したスーパー鶴屋等で売られるのでしょう。
篤信の両角君はマリア観音の草むしりをして吹き飛ばされた注連縄や幣を結び変えてやりました。
伊藤君はマリア観音を案内して「もう一基素晴らしいマリア観音を見つけたので行こう」誘ってくれました。
3時に風呂に入ってそのもう一基のマリア観音に向かいました。場所は軽井沢の西仮屋宿です。追分宿軽井沢宿の本陣が満杯であった場合に使われたのがその中間にあった仮屋宿でした。その脇小山の上に矢張りイチイの大木があってマリア観音はその樹下で智拳印を結んでいられました。
注連縄には奇妙な白い泡が付いています。イチイの樹の上から雨蛙の啼き声が降って来ます。雨蛙は雨を呼ぶと言われます・雨蛙が梅雨前線を呼んでいるような嫌な予感がします。
イチイの大木の樹下に祀られたマリア観音像感音の前には百合「笹ユリ?」が伸びていました手前の注連縄の結び目には白い泡が付いていました。これは雨蛙の卵でこの泡の中で雨蛙が育ちます。
雑草に点々と白い泡がありますがこの泡の中雨蛙の卵が産まれています。
これが雨蛙です。向こうの石仏は馬頭観音です
周囲を見回すと雨蛙の卵は沢山見つけられました。
雨蛙の卵を見たからではないのですが今日一日の疲れでソフトクリームを食べたくなりました。
伊藤君は「今日はみかどの本店で食べよう」誘ってくれました。旧軽銀座に向かいます。
軽井沢聖パウロカトリック教会に向かいました。(http://www.karuizawa-stpaul.org/)
教会の正面にマリア様が祀られていますし。お庭にもイエス様を抱いたマリア像が祀らています。
此方は新しい感覚で彫られたマリア像です。百合の芽も育っています。もう1カ月も経てば見事なマリアリリーが咲く事でしょう。
軽井沢聖パウロカトリック教会の棟正面にはマリア像が立っておいでです。筆者の感覚では黒いマリア像にして周囲の壁を白い漆喰で固めたのは少し気が懸ります。
此方はお庭に祀られたマリア像白い御影石と民芸風のマリア様が美しいと思いました。
私達は重い扉を押し開いで聖堂に入りました。瞑目して座ります目の前にマリアン・リリーが活けられています。
マリア様もキリスト教も日本の風土に定着してきたことを実感します
軽井沢聖パウロカトリック教会の祭壇はマリアリリーで飾られていました。
中国人観光客の一団が教会に集まって来ました。
ガイドが案内します。
「此処で解散1時間は自由行動にします。教会前の(チャーチモールに向こうが銀座通りです。1時間後に此処に戻って下さい」
そんなことを言ったのでしょう。中国語は日本人お感覚では棘棘しています。加えて静寂を破られてしまいました。
私達はパンとワインを買い込んで別荘に戻る事にしました。伊藤君の日頃の努力のお蔭で石仏行脚がスムーズにスタートしました。
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